島根

宍道湖で水草肥料化作戦 シジミ生息環境悪化に対応

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島根県松江市の宍道湖沿岸部に浮かび上がった水草=2017年7月撮影、国土交通省出雲河川事務所提供
島根県松江市の宍道湖沿岸部に浮かび上がった水草=2017年7月撮影、国土交通省出雲河川事務所提供

 日本一のシジミ産地として名高い島根県の宍道湖で近年、オオササエビモやシオグサなどの水草が大量に繁茂し、問題になっている。漁船の航行を妨げたり、シジミなど魚介類の生息環境を悪化させたりする恐れがあり、県と地元企業などが連携し、水草を堆肥(たいひ)化する取り組みを始めた。

 宍道湖は面積が79平方キロあり、海水と淡水が混じる汽水湖で漁業が盛ん。約15年前から水草が目立つようになり、県によると、推定浮遊量は2012年度が約330トンだったが、昨年度は約1490トンに増えた。主に湖の南岸や西部で繁茂が進んでおり、理由は農薬の使用減少、生活排水の流入防止による水質改善などが指摘されるが、はっきりしないという。

 浮遊する水草は船のスクリューに絡み付いて航行に支障が出るほか、水生植物の生理・生態学に詳しい原口展子・島根大特任助教は「水草で水の流れが滞って酸素が届きにくくなり、シジミなどの貝類に悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘する。

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