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PGA Tour

ウッズが勝利「過酷な戦いだったよ。でも、すべてを楽しむことができた」(PGA Tour)

情報提供:PGA Tour

ツアー選手権 最終日

PGAツアー第48戦 ツアー選手権/ジョージア州 イーストレイクGC

ウッズが2013年8月以来のツアー通算80勝目

 フェデックスカップ・プレーオフ最終戦のツアー選手権で、タイガー・ウッズは1年前には本人も予想できなかった復活劇を演じてみせた。観客はウッズの最盛期よりも大きな歓声で祝福した。

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 4度の腰の手術でツアーを長期離脱していたウッズ。かつての黄金時代を彷彿とさせる見事なパフォーマンスを見せ、復活劇のフィナーレを飾った。

 この日は序盤に一時、後続を5打差で引き離した。その後はリードが縮まったものの、逃げ切った。

 ウッズは最終18番パー5でパーパットを決め、2バーディ、3ボギーの1オーバー71でホールアウト。2位のビリー・ホーシェルに2打差をつけ、通算11アンダーで優勝した。

 優勝を決めた瞬間、ウッズは両手を頭上に掲げて喜びを表現した。

「過酷な戦いだったよ。でも、すべてを楽しむことができた」(ウッズ)

ウッズが18番ホールのグリーンに向かうとき、大勢のギャラリーがウッズの後を追いかけて押し寄せてきた Photo by Chris Condon/PGA TOUR

 ウッズが18番パー5の第2打をグリーン手前のバンカーに落としたとき、大勢の観客が勝利の瞬間を目撃しようと、グリーンの周りに移動してきた。

 ものすごい数のギャラリーがウッズを追いかけて歩いていく様子は、まるで1997年のマスターズや、その年のウェスタンオープンのときと同じだった。

 観客は最後の瞬間を見逃さまいと、足早に18番のグリーンに向かっていった。ギャラリーの盛り上がりは、まるでメジャー大会のようだった。ウッズの復活劇を考えると、それ以上に熱狂していたかもしれない。

 ウッズは笑いながら「(観客に)押し倒されないかと思ったよ」と語った。

 ロリー・マキロイが18番パー5でバーディを奪った後、ウッズはバーディパットを打つためグリーンに立った。優勝が実感できたはそのときだった。

「この試合に優勝するんだ。ようやく実感が湧いてきた。苦労して成し遂げることができたことが、自分でも信じられない」(ウッズ)

 ウッズの声は感情が高ぶって上ずり、言葉に詰まると、歓声がひときわ大きくなった。

 ザック・ジョンソンやリッキー・ファウラー、ホーシェルといったほかの選手もウッズを祝福した。

「彼らは苦しんでいたときのボクを知っている。彼らに会えたのは、ボクにとって特別だったんだ」(ウッズ)

ロリー・マキロイ(右)は序盤からスコアを崩し、通算5アンダー7位タイだった Photo by Ben Jared/PGA TOUR

 わずか1年前、ウッズはまだ腰の回復に専念していた。ゴルフを再びプレーできるようになるかどうかは分からなかった。

 パットの練習はおろか、サッカーをしている子どもを見るためにソファから起き上がることさえおぼつかない状況だったという。

 2015年に3度目の手術を受けた後、ウッズは過去にゴルフで十分すぎる功績を残したので、あとは「つけ足しだ」ともコメントしていた。ウッズは映像の中でしか見られない、伝説の男になりつつあった。

 しかし、ウッズは今大会で奇跡の復活劇を遂げた。ウッズが戦線を離脱していた間にツアーを席巻していた男たちは、ウッズ復活のあおりを受けた。

 この日、マキロイは序盤に失速し、ローズも18番のバーディで一矢を報いたものの追いつけなかった。

 42歳のウッズが着る赤いシャツは、これまでになく鮮やかに見えた。優勝トロフィーを受け取るウッズの笑顔も輝いていた。

 ウッズは通算11アンダー269ストロークでフィニッシュ。優勝賞金162万ドル(約1億8000万円)に加え、フェデックスカップ・ランキング2位の賞金300万ドル(3億3500万円)を獲得した。

ジャスティン・ローズが通算6アンダー4位タイでフィニッシュし、年間王者に輝いた Photo by Chris Condon/PGA TOUR

 一方、ジャスティン・ローズはフェデックスカップ年間王者と賞金1000万ドル(約11億2000万円)を獲得した。

 ウッズは今回の優勝で通算3度目の年間王者となる可能性があった。しかし、ローズは18番パー5で値千金のバーディを奪い、通算6アンダー4位タイでフィニッシュ。今大会で5位以内に滑り込んだことで、ポイントでウッズを上回り、年間王者に輝いた。

 ウッズは年間王者に輝いたローズを祝福した。

「おめでとう。ロージー(ローズ)。素晴らしいシーズンだったよ」

 3日目終了時点で後続を3打差以上リードして首位に立ったときのウッズの勝率は、これまで100パーセントだった。

 だが、それはウッズが毎シーズン、何度も優勝を重ねていたときのことだ。そのころのウッズは、かつてないペースで勝利を量産していた。

 ウッズは腰の故障に悩まされ、5年以上も優勝から遠ざかっていた。最盛期のウッズと今のウッズにとって、勝利の意味は異なるのだろうか。

 ローズは、「ほかの選手と同じように、彼(ウッズ)もものすごいプレッシャーの中で戦わなければならない」と述べていた。

大勢のギャラリーがウッズの5年ぶりの優勝を祝福した Photo by Chris Condon/PGA TOUR

 コースを取り巻く雰囲気は、ウッズの全盛期と何ら変わりはなかった。ウッズがどこにいるかは歓声を聞けば分かった。ウッズのスタート時刻になると毎日、大勢の観客でごった返していた。

 どれだけいいプレーを見せようと、ウッズほどの歓声を受ける選手はほかにいない。この日、ギャラリーの興奮は最高潮に達していた。ウッズが1番パー4で3メートルのバーディパットを決めたとき、2人のティーンエージャーが木の上に登って見ていた。

 ウッズがバーディパットを入れると、観客は2番パー3で最適な観戦場所を確保するために猛烈にダッシュして移動した。

 そしてウッズがパーパットを入れると、次の3番パー4のフェアウェイに急いでいた。そんな調子で、多くの観客がウッズの一打一打を見逃すまいと走り回っていたのだ。

 1年前、ウッズの優勝どころか、ウッズが再びプレーしているところが見られるかどうかさえ分からなかった。

 ウッズは帰ってきた。2013年8月のWGC-ブリヂストン招待以来、1876日ぶりの優勝だ。4度の腰の手術を経て、昨年12月にツアーに復帰した42歳のウッズにとっては、申し分ない復活劇と言えるだろう。


情報提供:PGA Tour

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