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市田忠義氏/下 「鷲手の指 評伝 冬敏之」 心打つ「敬いの文学」

 「もう私はうつむかないでいい 太陽は輝いた」。2001年5月21日、ハンセン病訴訟の原告が集会で朗読した詩に涙を流した。この10日前に熊本地裁が、国の強制隔離政策を違憲と断じて賠償を命じていた。その喜びを表現した詩だ。小泉内閣の控訴断念は、集会の2日後だった。元患者で作家の冬敏之さんの短編集「ハンセン病療養所」は、この年に出た。

 この評伝は、冬さんの30年来の文学仲間の鶴岡征雄さんが書いた。02年に亡くなった冬さんの死に水を取ったのも鶴岡さん。冬さんが残した手紙や日記、創作ノートをつぶさに読んで、その生涯をつづっている。冬文学と表裏一体・不可分の作品だ。

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