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記者の目

熊本 震災関連死女児の遺言 病院、一番安全な場所に=山下俊輔(西部報道部)

熊本市民病院と患者遺族の意見交換会に参加した花梨ちゃんの両親(手前)と、あいさつする大西一史市長=熊本市役所で2017年7月30日、城島勇人撮影

 北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする震度7の地震で、多くの病院が停電し患者が危機にさらされた。この事態に、私はある女の子を思い起こす。2016年4月の熊本地震。命を守るべき病院が機能不全に陥り、多くの患者が移送された。当時4歳で熊本市東区の熊本市民病院の集中治療室にいた女の子もその一人だった。退院後に幼稚園に通うことを夢みていたが、転院先で地震の5日後に亡くなり震災関連死と認定された。病院の防災が課題となる中、改めて幼い命が残した教訓を伝えたい。

 女の子は、熊本県合志市の宮崎貴士さん(39)、さくらさん(39)夫婦の次女花梨(かりん)ちゃん。生まれつき心臓に病気があり、16年1月、熊本市民病院での3回目の手術後、重い肺の合併症を患い、集中治療室にいた。そこで激震に襲われた。

 集中治療室がある病棟は倒壊の恐れがあるとして、入院患者310人の転退院が決まった。花梨ちゃんは約90キロ離れた福岡市の病院に搬送されたが、体調が悪化し、亡くなった。その年の8月、合志市は「移動が負担となった」と震災関連死に認定した。

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