米中の貿易戦争が広がっていることは、紛争の行司役である世界貿易機関(WTO)の無力さを際立たせている。トランプ米政権は、WTOの中国に対する対応が甘いため、有効な通商ルールを確立できなかったと不満を募らせており、WTO離脱も辞さない姿勢だ。WTO改革への機運はあるものの、具体化への動きは鈍い。【和田憲二、ニューヨーク清水憲司】
「米中の対立が終わるとは思えない。両国には多くの『弾薬』があり、対立は関税から貿易全体へと拡大していく可能性がある」。WTOのアゼベド事務局長は19日、ブラジル南東部リオデジャネイロで開かれたイベントで、無力感をにじませた。ロイター通信が伝えた。
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