北海道地震

ジャガイモ収穫 厚真でボランティア大活躍 

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ジャガイモの収穫作業の声かけをする熊谷雅之さん(右)=北海道厚真町で2018年9月18日、宮原健太撮影 拡大
ジャガイモの収穫作業の声かけをする熊谷雅之さん(右)=北海道厚真町で2018年9月18日、宮原健太撮影

 北海道胆振(いぶり)東部地震で最大震度7を観測した厚真町ではジャガイモの収穫が大詰めを迎えている。例年町は活気づくが、今年は地震の影響で人手不足に悩む。そんな中、農作業経験があるボランティアが「農家を勇気づけたい」と活躍している。

 厚真町の農家、山崎基憲さん(44)の畑では、収穫機が細長いメークインを掘り起こしていた。石狩市のボランティア団体代表、熊谷雅之さん(50)が「小さいものや曲がったものは取り除いて」と呼びかけ、ケースを運んだ。

 熊谷さんは設備会社を経営。2011年の東日本大震災でこの団体を設立し、宮城県石巻市などで活動した。今回は地震2日後に厚真町に入り、以前勤めていた農機具メーカーの知人から「ジャガイモ農家が人手不足で困っている」と聞いた。

 山崎さんは毎年、パート従業員ら5人で33ヘクタールの畑から約90トンを収穫する。しかし今年は従業員が被災し、作業に参加できない。山崎さん宅も壁にひびが入り、イモ保管倉庫も崩れた。片付けしたいが、イモは早く収穫しなければ芽が出たり、出荷時期が遅れれば値崩れも起きたりする。頭を悩ませていたさなか、熊谷さんから申し出があった。山崎さんの妻、三枝さん(36)は「本当に困っていたのでとても助かった」と振り返る。

 とまこまい広域農業協同組合(厚真町)によると、町のジャガイモ出荷量は年約1700トン。松原正明参事は「農作業未経験のボランティアにお願いすれば機械でけがをする可能性があり、お願いは難しい」と語る。農機具の整備もできる熊谷さんは「育てた作物は農家にとって子供のような存在。自分の技術が少しでも役立てば」と話した。【宮原健太】

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