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平成最後の年、平成生まれの学生が戦争をテーマに企画した漫画展「ヘイセイ」が24日、京都造形芸術大(京都市左京区)で始まった。ちばてつやさん、赤塚不二夫さんら敗戦時の引き揚げを体験した漫画家の原画を基にしたパネルを展示。学生は「日常の『平静』を壊す戦争について考えてほしい」と話す。30日まで。無料。
中国大陸からの引き揚げやシベリア抑留の歴史を伝える平和祈念展示資料館(東京都新宿区)と共催。資料館の加藤つむぎ・学芸マネージャーがマンガ学科を持つ同大の出身だった縁もあり、資料館が所蔵する原画を活用するアイデアが持ち上がった。1~3年生14人が作品選びやレイアウトなどを担った。
戦前に旧満州(現中国東北部)などに多数の日本人が移住したが、敗戦前後の混乱で過酷な運命をたどった。会場には漫画家13人が描いた原画の複製パネル約50点を展示。路地裏で中国人の子供と遊んだり、冬にそり遊びをしたりと穏やかな日常の絵がある一方、順路を進むと、飢えや肉親の死など悲惨な体験を描いた作品が並ぶ。ちばさんの作品「トモちゃんのおへそ」は、収容所で母を亡くした男の子が「お母さんに会いたくなったら…
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