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岬「巡礼」の旅 国土の形なぞる面白さ

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「岬巡りは日本列島をなぞる作業。国土の端っこで頑張っている姿がいとおしい」。逗子湾に面する大崎を指さしながらそう話す大江高司さん=神奈川県逗子市で、上東麻子撮影
「岬巡りは日本列島をなぞる作業。国土の端っこで頑張っている姿がいとおしい」。逗子湾に面する大崎を指さしながらそう話す大江高司さん=神奈川県逗子市で、上東麻子撮影

 人知れず風雪に耐え、荒波にあらがいながら頑張っている大地の先端、そんな岬がいとおしい--。「岬巡り」を続ける神奈川県逗子市の大江高司さん(78)は、全国約3800カ所を黙々とたどる孤高の旅人だ。

 岬との出合いは10代後半。福井県の名勝・東尋坊(とうじんぼう)を友人と訪ねた。瀬戸内育ちで、穏やかな海しか知らなかった大江さんは、激しくそそり立つ岩々が織りなす絶景に息をのんだ。「地面は、いつまでも続いているわけじゃない。ここで終わりなんだ」。海と自分たちが住む世界を隔てる境界の最前線で、踏ん張って大地を守りきっている姿にほれぼれとしたという。山口県宇部市から東京を船で旅した時に見た本州最南端の潮岬(和歌山県)も印象的だった。360度、飽き飽きするほど海しかなかった視界に突如現れたそれは、希望の大地のようにまばゆかった。

 こうして青年の心に刻み込まれた岬の魅力。出版社で編集者として働き始めてからは、出張の合間に少しずつ足を延ばすようになり、会社勤めを辞めた16年前からは、本格的に旅に出て「巡礼」するようになった。

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