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県大会 星稜、遊学館降しV 小松商、14年ぶり北信越大会へ /石川

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【遊学館-星稜】六回裏星稜無死二塁、東海林が中前適時打を放ち1点を追加=金沢市の県立野球場で、石川将来撮影 拡大
【遊学館-星稜】六回裏星稜無死二塁、東海林が中前適時打を放ち1点を追加=金沢市の県立野球場で、石川将来撮影

 第139回北信越地区高校野球県大会(県高野連主催、毎日新聞社など後援)は26日、金沢市の県立野球場で決勝と北信越大会第3代表決定戦があり、決勝は星稜が遊学館を7-0で退け、秋季では2年連続18回目の優勝を果たした。星稜の県大会制覇は、今夏も含めて4季連続。代表決定戦は小松商が制し、14年ぶりの北信越大会に出場する。

 10月13日から新潟県で始まる北信越大会には県勢の星稜、遊学館、小松商を含む5県16校が出場する。組み合わせ抽選は同5日。北信越大会の成績は、来年3月開幕の第91回選抜高校野球大会の出場校を選ぶ重要な資料になる。【岩壁峻、石川将来】

 ▽決勝

遊学館

  000000000=0

  10022110×=7

星稜

 星稜は一回に4番・内山の適時打で先制すると、四回には山瀬、福本の連続本塁打で突き放し、試合を優位に進めた。先発の寺沢は相手に三塁を踏ませず、6回を3安打無失点。遊学館は中盤、失策をきっかけに点を取られ、投手陣も踏ん張れなかった。

 ▽北信越大会第3代表決定戦

小松商

  00010200002=5

  10110000000=3

鵬学園

 (延長十一回)

 小松商は六回、宮吉の2点適時二塁打で同点に。延長十一回に塚本のスクイズ、吉元の適時打で試合を決めた。先発・北の後を受けた塚本、寺瀬は、ほぼ毎回走者を背負いながら要所を締めた。鵬学園はサヨナラ機の九回1死満塁から無得点に終わったのが響いた。

冷静さ身につき

 ○…小松商は、粘り勝ちで北信越大会行きを決めた。3選手の継投で勝機をうかがい、3-3の延長十一回で決勝スクイズに成功したのは、2番手の塚本裕也投手(2年)。1死二、三塁で仕事を果たし、「率直にホッとしている」と胸をなで下ろした。タイブレークの末、延長十四回サヨナラ勝ちした津幡との初戦から「一戦一戦成長してきた」と竹田佐太雄監督。接戦で我を失わない冷静さも身についたのが収穫だ。北信越大会が始まる10月13日には、竹田監督の母校・日体大野球部のOB会がくしくも新潟で開かれるという。絶好の手土産ができ、指揮官は「選手に新潟へ連れて行ってもらう感じですね」と目尻を下げた。

新チーム、順調に発育

力投した星稜先発の寺沢孝多投手=金沢市の県立野球場で、石川将来撮影 拡大
力投した星稜先発の寺沢孝多投手=金沢市の県立野球場で、石川将来撮影

 県大会で星稜に求められるのは、白星を積み重ねることではなく、勝ち方だという。奥川恭伸投手、山瀬慎之助捕手の2年生バッテリーに、1年で4番を張る内山壮真選手と、今夏の主力が残るチームは全国優勝を見据える。林和成監督が「収穫だった」と評したのは今大会の結果よりも、全5試合を無失策で切り抜けた守備陣と、この日先発した背番号11、寺沢孝多投手(2年)の快投だった。

 林監督から「今大会はお前中心で行く」と託された寺沢投手。3度目の先発登板は直球こそ今ひとつだったが、変化球主体で打たせて取る。山瀬捕手は「調子が悪くても試合を作ってくれた」とたたえた。夏の甲子園2回戦で済美に逆転サヨナラ満塁弾を浴びたのは、もう過去だ。ただ、寺沢投手は「悔しい気持ちは忘れてはいけない」。苦い記憶を推進力にしようとしている。

 新チーム発足時の状態を、林監督は生まれたばかりの子供になぞらえる。期待度が高い今の代は、指揮官いわく「体重が重く生まれた赤ちゃん」。奥川投手だけに頼らなくても、きっちり勝ち上がった。成熟した大人になるため、まずは順調な発育ぶりを見せた。【岩壁峻】

悔しさ糧に、選球眼鍛え 遊学館・沢井翔稀選手(2年)

2打席連続となる右前打を放つ遊学館の沢井=金沢市の県立野球場で、石川将来撮影 拡大
2打席連続となる右前打を放つ遊学館の沢井=金沢市の県立野球場で、石川将来撮影

 初打席の二回表、真ん中甘めに入った球を引っ張った。「行ったかなと思った」打球はポール際でわずかに左に切れ、「あれで大きな当たりを意識した」と苦笑い。結局、空振り三振に倒れた。

 その後は逆らわないコンパクトなスイングを心がけ、軌道修正。第2打席で右前打を放つと、2死一塁で迎えた第3打席でも右前打を放ち、すかさず盗塁。星稜のエース・奥川恭伸投手を足でもかき回し、好機を広げた。

 チャンスメークのうまさは山本監督も太鼓判を押す。一方で、「波がある。得点圏にランナーがいる場面で打てるかが課題」とも。1年の夏には3番を張るなど早くから打線をけん引してきたが、今大会は6、7番での出場で、本人も「やっぱりクリーンアップを打ちたいですね」。

 北信越大会は来春のセンバツ出場につながるだけに、さらに厳しい戦いが予想される。「選球眼を鍛え、速球に対応できる打者になりたい」。悔しさと自覚を糧に臨む。【石川将来】

【秋季大会2021】

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