ナメクジ

全国指名手配 市民情報で外来種調査 京大助教が「捜査網」

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近年日本で生息が確認された外来種のマダラコウラナメクジを手にする京都大の宇高寛子助教=京都大で、松本光樹撮影
近年日本で生息が確認された外来種のマダラコウラナメクジを手にする京都大の宇高寛子助教=京都大で、松本光樹撮影

 ナメクジの分布を追跡して、外来種が日本に適応していく過程を観察しようと、京都大の宇高寛子助教(動物生態学)が全国からナメクジの目撃情報を募集している。名付けて「ナメクジ捜査網」。インターネットを通じて情報を収集・公開し、市民の力を借りて分布の変遷をとらえようという試みだ。【松本光樹】

 宇高助教が探しているのは、欧州原産の外来種「マダラコウラナメクジ」。体長最大約20センチの大型種で、ヒョウ柄が特徴だ。国内では2006年に茨城県の民家の庭で初めて見つかり、その後、福島県と長野県、北海道などでも確認された。東日本を中心に生息域を広げている可能性が高い。

 国内にはかつて在来種の「ナメクジ」が広く分布していたが、戦前から外来種の「キイロナメクジ」も増えていた。戦後すぐに別の外来種「チャコウラナメクジ」が定着し、キイロは姿を消した。宇高助教によると、今後はマダラが、チャコウラなどの既存種と置き換わっていく可能性があり、今は分布図が塗り替えられる過渡期と考えられるという。

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