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論点

東南アジアの強権政治

岩崎育夫氏

 東南アジア諸国で強権的な政治スタイルが目立っている。タイでは軍事政権が続き、カンボジアはフン・セン政権が野党を排除して独裁支配を強化。フィリピンのドゥテルテ大統領は麻薬対策などで強権ぶりを示す。経済発展と民主化の道を歩んできたはずの東南アジアで何が起きているのか。日本はどう向き合うべきか。【聞き手・岩佐淳士】

 東南アジアでは1990年代に民主化が進んだが、実態は形式的なものにとどまり、経済格差や民族・宗教対立など各国固有の問題は解消されなかった。民主化を推進した欧米諸国も近年、「内向き」となり、地域への関心が弱くなった。2010年代に顕著となった東南アジアの強権化には、そうした背景がある。

 東南アジア諸国は第二次世界大戦後に次々と独立したが、国情は不安定だった。多くの国は、混乱を力で抑え込んで秩序と安定を創出し、開発を推進した。こうした体制は「開発独裁」と呼ばれ、東西冷戦下、この地域を自陣に引き込みたい米国が支援した。

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