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「聞こえる人間も、聞こえない人間も対等です」--。旧優生保護法(1948~96年)に関する一連の国家賠償請求訴訟で初めて、聴覚障害者が「声」を上げた。神戸地裁に提訴した2組の夫婦は記者会見で、半世紀以上にわたり胸に秘めてきた怒りや悲しみを、手話を通じて訴えた。
中絶と不妊の手術を同時に受けさせられた兵庫県明石市の小林喜美子さん(86)は、つえをつく夫宝二(たかじ)さん(86)と共に、会見の壇上に上がった。結婚後ほどなく、喜美子さんの妊娠が分かったが、喜びもつかの間、母から「赤ちゃんが腐っている」などと聞かされ、中絶手術を受けた。夫婦は悲しみの底に突き落とされたが「また子どもをつくろう」と励まし合ってきた。
だが、それから妊娠の兆しはなかった。「子どもができないのはどうして」。疑問が氷解したのは今年。旧法下で望まない手術を受けた障害者の存在を知人から聞き、自身の記憶と重なった。宝二さんは怒りで顔をしかめながら「本当にずっと苦しかったことを国に訴えたい」と強調した。
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