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厚労省

「混合介護」に初指針 犬の散歩や掃除もOK

 厚生労働省は28日、介護保険が適用されるサービスと保険外サービスを組み合わせる「混合介護」に関する指針を初めて策定し、都道府県に通知した。自治体によって判断がばらついていたことから、政府の規制改革推進会議が明確化などを求めていた。

 要介護者のための調理や掃除は介護保険が適用され、サービス料の1~3割負担で利用できる。一方で、介護保険が使えない家族への食事提供や犬の世話などを求められることがある。厚労省は、こうした保険外サービスに介護報酬が支払われたり、サービスが過剰に提供されたりする恐れがあるとして、保険外のサービスを明確に分けるよう自治体に求めてきた。

 ただ、具体的な指針がなく、市区町村により判断が分かれていた。政府は昨年6月、規制改革推進会議の答申を受けて閣議決定した「規制改革実施計画」に「ルールの明確化」を盛り込んだ。厚労省はこれを受けて通知を策定した。

 通知は、介護サービスの前後や途中に保険外サービスを組み合わせて提供することは可能と明示した。例えば、要介護者宅をヘルパーらが訪問し、部屋の掃除や調理をする場合、サービス開始前に犬の散歩をしたり、調理の前に家族の部屋を掃除したりすることは認め、別料金を自費で負担するとした。

 また、日中に介護施設で過ごすデイサービスなどの際、施設での予防接種や散髪、夕食用の弁当購入、送迎途中の買い物の同行も自費での利用なら認める。

 通知は、利用者保護のために事業者に対し、保険外サービスの内容や料金を文書化して利用者の同意を得ることや、介護サービスの利用料と分けて料金請求することなどを示した。

 一方、規制改革実施計画では、要介護者と家族の食事を同時に作るなど介護サービスと保険外サービスの同時提供や、介護職員の指名料の導入も検討課題としていた。同時提供によって保険外サービスの利用が増え、介護事業所の収益が上がるとの意見がある。

 しかし、厚労省は「介護保険の目的にそぐわないサービス提供を助長するおそれがある」などとして通知で示さなかった。 介護大手の担当者も「保険外サービスは自己負担が重く、利用者はそれほど増えないのではないか」と話している。【原田啓之】

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