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平成という時代

平成最後の年を迎えた。平成は、グローバル化やインターネットの普及を背景に社会が大きく変化し、価値観の多様化が進んだ時代だった。さまざまな変化を追うとともに、その先にある次代をどう描いていくべきか考えたい。

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平成という時代

第2部 この場所/6 首相官邸前 震災後の原発再稼働反対行動 届かない、市民の声

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この日で300回目の開催となった首都圏反原発連合主催の「首相官邸前抗議」で原発稼働に反対の声を上げる人たち=東京都千代田区で7月、宮間俊樹撮影
この日で300回目の開催となった首都圏反原発連合主催の「首相官邸前抗議」で原発稼働に反対の声を上げる人たち=東京都千代田区で7月、宮間俊樹撮影

政治主導強まり「官」萎縮

 「今すぐ原発止めろ!」。毎週金曜日の夜、東京都千代田区永田町の首相官邸前に抗議の声が響きわたる。政府職員が帰路を急ぎ、政権幹部が公用車で続々と官邸を後にする。その目の前で、数百人の市民が太鼓を打ち鳴らし声をからす。「首相官邸前抗議」。今年7月に開始から300回を迎え、ピーク時に比べれば参加者はめっきり減った。

 始まりは東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から1年たった2012年3月。関西電力大飯原発(福井県)の再稼働を検討していた野田佳彦首相(当時)が関係3閣僚と官邸で会合を開くことになった。それに合わせ、市民が「直接声を届けよう」と集結した。

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