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『文字渦』 著者・円城塔さん

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新刊「文字渦」を発表した作家の円城塔さん=東京都新宿区で2018年8月1日、大原一城撮影
新刊「文字渦」を発表した作家の円城塔さん=東京都新宿区で2018年8月1日、大原一城撮影

 ◆円城塔(えんじょう・とう)さん

 (新潮社・1944円)

文字をどう扱い、考えるべきか

 文字にまつわる12編を収めた短編集。「『自分が書く日本語の文字って何なのだろう』と気になり始めて、フィクションの連作にしながら考えてみた」のだという。文字で闘う、文字が発光する、ルビが語り出す……各編が遊び心にあふれながら知性的な書きぶりで、文字の起源や可能性を探っている。

 「趣味に走りました」と謙遜するが、表題作「文字渦」は雑誌掲載時から高い評判を得て、川端康成文学賞を受賞。タイトルは中島敦の「文字禍」もほうふつとさせる。

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