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佐藤優・評 『試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する』=斎藤哲也・著

 (NHK出版新書・929円)

難しい事柄を易しく言い換える

 日本の高校教科書には国際水準で見ても優れたものが多い。ただし、社会人が勉強し直すには少し退屈だ。高校教科書の内容を、工夫して、社会人向けの哲学入門書に仕上げたのが本書だ。斎藤哲也氏は、東京大学文学部哲学科を卒業した後、大手通信添削会社のZ会で勤務し、その後、フリーランスの編集者兼ライターになった人だ。出版界で斎藤氏の能力の高さには定評がある。評者も何度もお世話になっている。

 評者は、同志社大学神学部の1~2回生を対象とする講義で高校倫理の教科書を基に演習問題を解かせている。哲学、神学の基礎知識をつけるのに高校の倫理はすぐれている。その基本知識を問う大学センター試験の問題が優れているのは当然だ。斎藤氏は、それを用いる理由についてこう述べる。<日本史や世界史を概観するのに高校の教科書が役立つように、大学生や社会人が哲学のあらましを知るうえで、高校倫理の内容は難易度として…

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