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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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仕事仲間は首長竜=永山悦子

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 小さい頃、東京・上野の国立科学博物館に何度も通った。中でも、入り口の恐竜化石の展示がお気に入り。手すりを握りしめ、恐竜研究者へのあこがれで胸いっぱいになった。ところが、そんなあこがれは、いつしかどこかへ……。

 「子どもの夢なんてそんなもの」と思っていたら、夢へ一直線に進んだ女性がいた。東京学芸大准教授の佐藤たまきさん(46)。恐竜と同時代にいた首長竜研究の第一人者だ。恐竜大好き少女だった佐藤さんは、苦手な数学や物理も歯を食いしばって勉強し、東京大理学部へ進む。国内で恐竜時代の大型爬虫(はちゅう)類の研究が難しいと判断すると渡米を決断した。

 転機は、15年前に研究を依頼されたフタバスズキリュウ。日本の首長竜界のスターだが、種の特定がされていなかった。佐藤さんらの研究で新種と確定され、佐藤さんは学名「フタバサウルス・スズキイ」の名付け親になった。

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