【ワシントン中井正裕】米国とカナダの両政府は9月30日(日本時間10月1日)、北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しで合意したと発表した。米国とメキシコが8月に合意した新協定にカナダも加わり、3カ国間の自由貿易の枠組みが維持されるが、新協定では自動車関税をゼロにする条件が厳格化される上、対米輸出が一定水準を超えた場合、米国が関税を課せる「数量規制」が導入される。北米に進出する日系も含む大手自動車メーカーはサプライチェーン(部品の調達・供給網)見直しなど大きな影響を受けそうだ。
新協定の名称は「USMCA」(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)。交渉を担当した米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とカナダのフリーランド外相は30日深夜、「新たな貿易協定は北米地域に、より自由な市場と公平な貿易、着実な経済成長を提供するだろう」との共同声明を出した。3カ国はメキシコ大統領が交代する12月1日までの署名を目指す。
この記事は有料記事です。
残り514文字(全文924文字)
毎時01分更新
乳幼児健診を受けていない子どもが保護者らの虐待を受けて死亡…
世界各国・地域に独自の文化がある。情報発信を担う駐日大使や…
新型コロナウイルスの患者用病床の「供給源」として、民間病院…