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情報提供

元リフォーム業者、強盗に「金がありそうな家」

資産家を狙った緊縛強盗事件の構図

 東京都武蔵村山市で4月の白昼、強盗事件が起きた。暴力団組員の男らが逮捕・起訴されたが、警視庁捜査1課によると、容疑者の中に住宅リフォーム関係の仕事をしていた男がいた。この男は「リフォームした家の中から、金がありそうな家を実行役に教えた」と供述したという。

 武蔵村山市の酒店兼住宅に男2人が押し入ったのは、4月19日の午前11時ごろ。男らは粘着テープで経営者の男性(60)を縛ると、80代の父親を脅して金庫を開けさせ、現金577万円と小切手を奪ったとされる。

 縁側から侵入し車で逃走するまでの手際の良さに加え「金庫はどこだ」と聞くなど、男らの言動から事前に情報を知っていた疑いが浮かぶ。被害者の男性は取材に「とても怖かった。しかし、なぜうちが狙われたのか」と首をひねった。

 捜査1課は8月、住所不定の指定暴力団住吉会系組員、春木義明被告(51)=強盗罪などで起訴=ら5人を逮捕。春木被告は容疑を否認したが、5人の中には「情報提供役」とみられる住所不定、無職の50代の男がいた。

 捜査1課によると、男は過去に住宅リフォーム関係の仕事をしており、武蔵村山市の酒店兼住宅のリフォームを担当したことがあった。その際に間取りや家族構成などの情報を得たとみられ、春木被告に伝えた可能性があるという。男は不起訴処分になったが、「金になる話はないかと聞かれて教えただけ。金はもらっていない」などと供述したという。

 住宅に出入りする業者から得た情報を悪用した事件は過去にもあった。1993年に東京都豊島区のマンションで建設会社役員の男性と長女が殺害され現金などが奪われた事件では、事件の3カ月前に男性宅の内装工事に携わった中国籍の男が強盗殺人容疑で逮捕・起訴され、1審で無期懲役判決を受けた。

 ある捜査員は「出入り業者に対してはつい無警戒になってしまう。実績のある業者を選ぶことが予防策の一つになるのではないか」と話している。

【春増翔太、山本佳孝、土江洋範】

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