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MRJ

「70席級」開発加速 三菱航空機・水谷社長「より商品性高めたい」

インタビューに答える三菱航空機の水谷久和社長=愛知県豊山町で2018年9月27日、大西岳彦撮影

 国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発する三菱航空機の水谷久和社長が、毎日新聞の取材に応じた。2020年半ばの航空会社への納入を目指す90席級(MRJ90)に続く70席級(MRJ70)について「MRJ90の開発知見を反映し、より商品性を高めたい」と述べ、21年後半~22年前半の投入に向けて開発を加速する考えを強調した。主な質疑は以下の通り。

 --7月に英国で開かれた国際航空ショーで初めてデモ飛行を実施した。

 ◆世界の航空機市場にやっとデビューできた。世界の航空会社の方から「外見がきれい」、「(離着陸時音が)非常に静かで良かった」などと評価され、非常に良かった。

 ただ、具体的な新しい商談は進んでいない。我々は20年半ばの初納入に向けてようやく大詰めに入ってきた段階。(顧客は)開発の進ちょく具合を慎重に見ていると受け止めている。

 --国が安全性のお墨付きを与える「型式証明」の取得に向けた飛行試験入りが遅れている。

 ◆既に社内飛行試験を4機体制で米国で始めており、設計変更を反映した2機も早晩出てくる。まず、いかに社内試験を効率的に進めるかを調整している。これまでは型式証明飛行試験を少しでも早く始めた方が良いという考え方で、「今年10月」と言った時期もあったが、社内試験を踏まえてコンパクトに進めるやり方もあると考えている。いつ開始できるかは現時点でまだ決まっていない。

 --MRJ70の開発の現状は。

 ◆いまコンセプトの検討を進めている。MRJ90の開発を始めてから10年たっており、知見を反映した70をまとめたい。90の機体を短くするだけではなく、より商品性を高める。長い目で見れば、70の成果を生かして90のさらなる発展型にもつながる。品ぞろえを増やせば、面白い事業展開になっていく。

 70の一番大きい市場は米国だ。(米国では航空会社とパイロットの労使協定で重量規制があるが)、緩和の見通しは立っておらず、90をそのまま納入するのは容易ではない。

 --20年の初納入後の量産計画は。

 ◆現実的に1年目に納める機体はもう1機あるかどうかぐらい。生産ペースを上げることはクリアすべき大きな課題だが、(初号機を納入する)全日本空輸の運行計画に合わせた納入間隔になる。2~3年後に月産1~2機に持って行きたい。現在組み立てを行う取引先との調整も進めている。取引先にご迷惑をかけていて申し訳なく思っているが、我々ができるのは、いかに今の計画に即した作業を進めていくかだ。

 --MRJを発注したミャンマーの航空会社が運行停止しており、受注キャンセルの可能性がある。

 ◆現在先方から話を聞きながら状況を見守っている。経営状態がこれからどうなるか次第だが、まだそういう次元ではない。

 --債務超過解消を目指して、今年度内に資本増強する方針を示している。

 ◆いつまでも債務超過の状況が続くのは健全ではない。(親会社の)三菱重工業が、他の株主の理解を得ながらいろいろな検討を進めている。(具体的な増資規模などは)我々から言うべきではない。【聞き手・小倉祥徳】

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