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怒り共有、今こそ 「障害者差別は悪い」と本当に思ってる? 中央省庁の雇用水増し 制度の公正さ、ないがしろ

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障害者雇用の水増し問題で、調査結果を公表し頭を下げる加藤勝信厚労相(当時)=厚労省で2018年8月28日午前10時38分、小川昌宏撮影
障害者雇用の水増し問題で、調査結果を公表し頭を下げる加藤勝信厚労相(当時)=厚労省で2018年8月28日午前10時38分、小川昌宏撮影

 社会は、差別解消に向かって進んでいるのか。障害者雇用の旗振り役であるはずの中央省庁が、長年にわたり雇用者数を水増ししていた実態が発覚すると、そんな疑問が浮かぶ。障害者の文学や社会運動を研究する二松学舎大専任講師の荒井裕樹さんに聞くと、この社会に足りないのは、差別に対する怒りだという。【井田純】

 「社会を眺め渡せば、『障害は個性だ』『みんな違ってみんないい』などの言葉が目に入ってきますよね。こうした『障害者と仲良くする』ための言葉はこの10年ほどの間に増えてきたかもしれません。ところが、『障害者差別と闘う』ための言葉は、もしかしたらほとんど変わっていないのではないでしょうか」

 荒井さんは例として、2016年に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が殺害された事件の後、メディアなどに繰り返し登場した「障害者も同じ人間」という言葉の歴史的背景を説明する。

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