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厚労省

目黒虐待死 香川児相は対応不十分 検証報告書で

 厚生労働省の専門委員会は3日、東京都目黒区で3月に船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が両親から虐待を受け死亡した事件の検証報告書をまとめた。結愛ちゃん一家の転居前に関与していた香川県の児童相談所(児相)の対応について、虐待の疑われるあざがありながら適切に対応しないなどリスクの評価が不十分だったと厳しく指摘した。

     報告書によると、父親からの虐待で一時保護中の2017年5月に香川県の児相や関係機関が会議を開催。保護者の同意なしで施設入所させるための申し立てを医療機関などから求められた。だが、同児相は、弁護士らに相談せず、あざの原因や傷ができた時期が特定できないなどとして申し立てを見送った。

     一時保護解除後も、複数回あざが見つかり、結愛ちゃん自身も「家に帰りたくない」と訴えた。だが、同児相はリスク評価に反映させず、客観的な記録(リスクアセスメントシート)も作成しなかった。記録作成は、国が虐待対応の手引で児相に求めている。

     また、同児相が直接の加害者だった父親に指導しなかったことを問題視。母への家庭内暴力の可能性も把握しながら、家族関係全体を踏まえたリスク評価ができていなかったとした。

     転居を受けた児相間の引き継ぎでは、香川県の児相が品川児相に送った書類の中にけがの写真など客観的な資料がなく、「要点が不明確で口頭の補足説明も十分ではなかった」と指摘。対面で行わなかったため「リスクの程度の判断にずれが生じた」とした。

     一方、品川児相について、父親が失業中で虐待リスクが高まることなどを考慮すれば、母親による結愛ちゃんとの面会拒否でリスク評価を見直すべきだったのに、見直さなかったのは問題だったと結論づけた。

     厚労省が個別事件に特化して検証したのは初めてで、対策も盛り込んだ。これとは別に香川県と東京都も検証作業をしている。【横田愛】

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