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季語刻々

雨やんで庭しづかなり秋の蝶

 ◆昔

雨やんで庭しづかなり秋の蝶(ちょう) 永井荷風

 「秋晴の天気限りなくよし。隣家の柿は熟し石蕗(つわぶき)の花開かむとす。山茶花(さざんか)もまた二、三輪ひらきそめたり」。以上は荷風の日記「断腸亭日乗」の1940年10月5日の記事。秋が深くなってきたようすが分かる。この年の荷風は数えで62歳。も…

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