中国女優脱税

追徴課税145億円「重くない」 不満の声

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カンヌ国際映画祭のレッドカーペットでポーズをとる范冰冰さん=仏カンヌで2018年5月11日、ロイター
カンヌ国際映画祭のレッドカーペットでポーズをとる范冰冰さん=仏カンヌで2018年5月11日、ロイター

 【上海・工藤哲】中国の人気俳優、范冰冰(ファン・ビンビン)さん(37)が映画出演料など約1億4000万元(約23億2000万円)を脱税した問題は、刑事責任を問われない可能性が高く、波紋を広げている。追徴課税や罰金などで計約8億8000万元(約145億8000万円)の支払いを命じられても、「罰は重くない」などの声が上がっている。

 英BBCは、近年の刑法改正で、当事者が速やかに税額を納め、公共の利益が保証されれば刑事責任は問われないとの識者の見方を伝えた。ファンさんは「党や国家の良い政策がなければ私はありません」と当局に配慮するコメントを出し、俳優を続ける意欲を示した。中国映画「芙蓉鎮」でヒロインを演じた有名俳優、劉暁慶さんが2002年に脱税容疑で逮捕された形とは当局の対応が異なるという。

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