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キャンパスNOW

大学受験2018(3)首都圏で進む学部再編・新設

国際経営学部を東京都八王子市の多摩キャンパスに開設する中央大

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学芸学部に多文化・国際協力学科を設ける津田塾大

東京外国語大に国際日本学部 中央大に国際経営、国際情報学部 津田塾大は多文化・国際協力学科

 18歳人口の減少や、国が進める教育改革を踏まえ、各大学は次代を見据えた学部の再編や新設に乗り出している。【中根正義】

     今年から来年にかけて目立つのは、名称変更する大学が多いことだ。いわき明星大(福島県いわき市)は医療創生大となり、岐阜経済大(岐阜県大垣市)は岐阜協立大、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)は藤田医科大、京都学園大(京都市)は京都先端科学大、広島文教女子大(広島市)は広島文教大となる。

     ところで、2019年度は実践的な職業教育を行う専門職大学が開校する。1964年に短大が制度化されて以来、55年ぶりの新たな高等教育機関となる。10月5日現在、高知リハビリテーション専門職大(高知県土佐市)の設置が決まった。

     新設学部・学科については、首都圏では、難関大を中心に国際系学部・学科が多い。

     東京外国語大は国際日本学部を新設する。国際的な視野から日本を総合的に学び、世界に向けて日本を発信しようというコンセプト。日本人学生と世界各地からの留学生が英語と日本語で学ぶ。同学部の入試ではブリティッシュ・カウンシルとの共同開発による英語スピーキングテストを行う。横浜市立大国際総合科学部は、国際教養、国際商、理の3学部に再編される。

     私立大では中央大に26年ぶりの新学部、国際経営と国際情報の2学部が誕生する。国際経営学部は東京都八王子市の多摩キャンパスに開設。経営学の専門知識とグローバルなコミュニケーションスキルを同時に身につけ、海外やグローバル企業で働くビジネスパーソン、グローバルビジネスリーダーとなる資質、実践力を鍛える。東京都新宿区の市ケ谷田町キャンパスにできる国際情報学部は、情報の仕組み、情報の法学、グローバル教養を統合的に学ぶことでグローバル時代の情報の諸問題を解決する人材を育成するという。

     津田塾大は学芸学部に多文化・国際協力学科を設ける。同学科は現場体験を重視したセミナーやフィールドワークに力を入れるとともに、語学力も強化する。2年次からは多文化共生、国際協力、国際ウェルネスの3コースに分かれ、専門性を深める。

     このほかの学部系統では、青山学院大がコミュニティ人間科学部を新設する。国内での地域演習を通じ、地域づくりのサポートや教育支援活動、博物館での活動などを行い、課題解決に必要な力を身につけ、地域で活躍できる人材の育成を目指す。

     専修大は川崎市の生田キャンパスで経営学部ビジネスデザイン学科と文学部ジャーナリズム学科を開設する。ビジネスデザイン学科では、経営学の基礎的知識からスタートし、ベンチャービジネスや新商品・サービスの創設の事例に学びながら、新たなビジネスの創出に必要なスキルを学ぶ。ジャーナリズム学科はジャーナリズム、図書館学などを学ぶ情報文化アーカイブ、メディアコンテンツを学ぶメディアプロデュース、スポーツインテリジェンスの4本の柱からなり、毎日新聞社をはじめとする報道機関や出版社などからの講師による講座を開講するという。

     同大は東京都千代田区の神田キャンパス近くに新校舎を建設しており、20年春に国際系学部の新設も予定している。

    グローバル対応も選択基準 文科省支援、外国語授業が充実

     高度情報化社会の到来により、世界的にグローバル化の波が押し寄せている。また、訪日観光客の人数は2005年の約670万人が、昨年は約2870万人に激増するなど、国内でも外国人の姿を見かけることが多くなっている。

     このような社会の変化を踏まえ、各大学はキャンパスのグローバル化に向けて力を入れ、国際系学部・学科を新設・増設するところが増えている。

     そのきっかけが、文部科学省が14年度に始めた「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)」事業だ。世界レベルの教育・研究を進める大学を財政的に支援することを目的に、鳴り物入りでスタートした。

     文科省によると、16年度までで、事業に採択された37大学全体で外国語による授業科目数は1万9533科目から3万2846科目と約1・7倍に、外国語のみで卒業できるコースも221コース増の873コースとなった。単位取得を伴う海外留学経験者数は約1・5倍の2万3532人、受け入れ外国人留学生数も約1・4倍の6万9119人に増えた。

     この秋で5年目を迎える事業は今年2月に中間評価があり、最高ランクのS評価となったのが、「世界ランキングトップ100を目指す力のある大学」(タイプA)では筑波大と名古屋大の2校、「社会のグローバル化をけん引する大学」(タイプB)は豊橋技術科学大、国際基督教大(ICU)、上智大、創価大の4校だった。

     SGU事業がスタートし、全国の大学がグローバル化に目を向け、さまざまな取り組みを始めている。国内に七つある外国語大は、全国外大連合(関西外国語大、神田外語大、京都外国語大、神戸市外国語大、東京外国語大、長崎外国語大、名古屋外国語大)を14年に結成。来年開催されるラグビー・ワールドカップや20年開催の東京五輪・パラリンピックでの通訳ボランティア育成のための講習会を開催するなど、さまざまな取り組みについて共同で行っている。

     グローバル化は色あせることのないテーマであり、大学選択の基準の一つとして、検討してみたい。

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