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7月の西日本豪雨は6日、県内に大雨特別警報が出されてから3カ月を迎える。甚大な浸水被害を受けた倉敷市真備町地区では、多くの被災者が避難所を出て、仮設住宅や「みなし仮設」の民間住宅などに移り住んでいる。それぞれの環境で生活する被災者たちの暮らしを見つめた。
仮設住宅 声や足音など苦慮
会社員の梶真人さん(46)は9月24日から、真備町箭田の真備総合公園に建てられた仮設住宅に家族4人で住んでいる。真備町岡田にあった築1年の自宅は、豪雨で2階床下まで浸水。自宅はリフォームする予定で、工事が終わるまでは仮設住宅で暮らすつもりだ。
仮設住宅に入居するまで、真人さん一家は岡山市内にある妻加世さん(45)の実家に避難していた。このため、中学1年の長男太陽さん(13)と小学3年の次男桜輔(おうすけ)さん(8)の通学が問題となった。2人の息子を真備町地区へ送り届けるため、加世さんは毎朝6時に家を出発し、片道1時間以上かけて車を運転した。学校が終わったら迎えに行く。息子たちは長時間の通学で疲れているのか、帰りの車中では眠った。家に着…
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