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築地閉場

涙と笑顔、華やぎ終幕 ウニは史上最高16万円

 無秩序に行き交う小型運搬車のターレや手押しの小車、売り場に漂う浜のにおい、魚を入れたトロ箱のきしむ音……。閉場日を迎えた築地市場には、83年間変わらぬ表情があった。働く人たちは、どこかはしゃいで見えた。まるで、この瞬間を楽しんでいるかのように。

 午前4時半。ウニの競り場に続々と仲卸たちが集まってきた。卸売会社の競り人たちが、かしこまった顔で壇上に並ぶ。「ここで育ててもらいました。『お疲れ様、ありがとう』。そう言いたいと思います」。あいさつの後、一本締め。やがてジリリリとベルが鳴り、いつものように競りが始まった。

 競り人の声に応じ、屋号の入った帽子をかぶる仲卸たちが、狙いを定めた品番に手を上げる。すぐそばで、小…

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