メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

養老孟司・評 『生存する意識 植物状態の患者と対話する』=エイドリアン・オーウェン著、柴田裕之・訳

 (みすず書房・3024円)

人生そのものの意義に関わる

 呼びかけに反応しない。身体もほとんど動かさない。むろん口をきくことはない。そういう状態で十年単位を生き延びる人たちがいる。以前は植物状態と呼ばれるのが普通だった。

 こういう人たちは本当に「意識がない」のだろうか。意識に近いものがもしあるとすれば、それはどのような状態なのだろうか。意識はあるか、無いかという二分法で語れるものだろうか。だから著者はこういう状態をグレイ・ゾーンと呼ぶ。

 著者は一九六六年イギリス生まれの神経科学者で、医師ではない。本書は著者のこれまでの仕事を、ほとんど…

この記事は有料記事です。

残り1153文字(全文1422文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 気象庁、台風19号を命名へ 42年ぶり

  2. 「こんなこと想像も」停電、断水のタワマン疲れ果て 武蔵小杉ルポ

  3. 「声をかける暇もなかった」遺体発見 なぜ…悔やむ生存者 福島・本宮

  4. 平均39.2%、最高53.7% ラグビーW杯日本戦 関東地区視聴率で今年1位

  5. 路上生活者の避難拒否 自治体の意識の差が浮き彫りに 専門家「究極の差別だ」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです