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北海道地震

1カ月 涙こらえ、復興に尽力 厚真町職員、両親・祖母失い

遺品のアルバムを前に思い出を語る中村真吾さん=北海道厚真町で10月2日、安元久美子撮影

 北海道胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7の地震から1カ月、最も大きな被害の出た北海道厚真町で両親と祖母を亡くした町職員の中村真吾さん(42)は「仕事に打ち込み、日常を取り戻したい」と町の復興に取り組むことで悲しみを乗り越えようとしている。

     地震後、葬儀などを終えて9月末に復帰。災害警戒で土砂が残る実家付近を巡回した。崖の土砂崩れが目に入り、地震直後に白いシートに覆われて担架で運び出された両親の姿がよみがえった。「非常に長い1カ月。登っても登っても、いつ登頂できるかわからない山みたいです」

     あの日、自宅で激しい揺れに襲われた。妻子の無事を見届けて町役場に直行。被害調査で担当したのは土砂崩れがあった吉野地区などと並び、実家のある富里だった。実家は裏山から崩れ落ちた土砂に100メートルほど押し流された。その夜、父初雄さん(67)と母百合子さん(65)が寝室から見つかった。祖母の君子さん(94)も8日に発見された。

     現場を捜索した自衛隊員がアルバムを見つけてくれた。保育園や小学生時代の自分と弟のペアルック姿、誕生日ケーキを囲む笑顔……。百合子さんが保管していた。毎日夜になると両親と祖母を思い出し、自然と涙がこぼれるが、「布団の中だけ」と自分に言い聞かせている。町産業経済課で中小企業や観光振興を担当する。地震で打撃を受けた地域産業の復興にもつながるだけに「一日も早い復興に貢献したい」と話す。【安元久美子】

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