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【ジャカルタ武内彩】インドネシア・スラウェシ島中部で発生した大地震と津波で、最大被災地の一つ、パル市の海岸沿いの地域では、住民の津波に関する知識が不足していたことで、被害が拡大した可能性がある。過去に甚大な津波被害を受けてきたインドネシアだが、普段から備えを周知する必要性が改めて浮かび上がった。
インドネシア当局は、9月28日午後6時2分に地震が発生した直後、テレビなどを通じて津波警報を出し、津波到達後の同6時36分に解除した。ただ、多くの住民は警報が出されたことを知らなかったと話し、地震による停電で住民に届かなかった可能性はある。
こうした問題はあったにせよ、住民に話を聞くと、「津波という言葉すら知らなかった」との証言があるなど、津波に関する知識が日常生活に浸透していないことが分かる。
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