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人工衛星

メード・イン・大分「てんこう」 29日宇宙へ

「てんこう」のモデルを前に打ち上げ成功を誓う関係者。左から石井社長、奥山教授、広瀬知事、神品社長、西嶋社長、本地社長=大分県庁で2018年9月27日、池内敬芳撮影

 大分県内の4社が開発に参加した人工衛星「てんこう」が今月29日、鹿児島県の種子島宇宙センターから飛び立つ。この1年間、手弁当で協力してきた4社関係者は、打ち上げの成功を心から願っている。【池内敬芳】

 九州工業大(北九州市)の奥山圭一教授が進めるプロジェクトで、てんこうは「電離圏」と呼ばれる地上約610キロ付近を周る環境観測衛星。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が29日に打ち上げるH2Aロケットで、別の主衛星に「相乗り」させてもらって宇宙へ向かう。

 てんこうは直径約50センチの球に近い14面体で、重さは23キロ。電離圏では衛星の故障が多く発生しているため、環境を観測して原因解明に生かす。また、先進的な素材が宇宙でどう劣化するかのデータを集めるという。

 県内では2016年、航空機関連産業の振興を目指して産学官の研究会が発足。奥山教授が研究会に声をかけ、▽江藤製作所(大分市、神品誠治社長)▽デンケン(由布市、石井源太社長)▽ニシジマ精機(佐伯市、西嶋真由企社長)▽ケイティーエス(杵築市、本地洋一社長)--の4社が内・外部構造の製造や加工、通信や制御のシステム開発などで協力した。奥山教授は「センサー類を除き、7~8割は大分の会社に作っていただいた。メード・イン・大分だ」と強調する。

 奥山教授と4人の社長は先月27日、県庁で広瀬勝貞知事に打ち上げ予定を報告。江藤製作所の神品社長は「楽しい夢のような1年だった。技術の蓄積という宝を手に入れた」と、宇宙に関する仕事ができたことを誇らし気に語った。広瀬知事は「県内企業のレベルがぐっと上がった。打ち上げはきっと成功するだろう」と請け合った。

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