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運動能力調査

高齢者の体力が向上、働き盛りは低下や停滞

特に女性に顕著、仕事+出産や育児で運動離れが原因か

 スポーツ庁は7日、体育の日を前に、2017年度の体力・運動能力調査の結果を公表した。現行方式になって20回目の節目で、子どもと高齢者の体力が向上する一方、働き盛りの30~40代は低下や停滞が続いている。こうした傾向は特に女性に顕著で、専門家は仕事に加えて出産や育児で運動離れが進んだことが要因とみている。

 調査は東京五輪が開かれた1964年度に始まり、98年度に調査項目が変わって現行方式になった。今回は17年5~10月に6~79歳の約6万5000人を調査。握力や反復横跳びなど最大9項目について結果を得点化した。合計点は6~19歳でおおむね向上傾向にあり、70~74歳と75~79歳は男女とも過去最高を更新した。

 98年度以降は多くの年代で向上傾向にあり、特に65歳以上の高齢者は、健康志向の高まりなどを背景に60点満点で5~6点伸びた。一方、30~40代は停滞傾向で、35~39歳女性はピークの99年度から1・83点低下した。反復横跳びは他の年代が上昇する中、30~40代の女性のみが横ばいとなっている。

 質問調査で「運動やスポーツを週に1日以上する」と答えた人の割合を98年度と17年度で比べると、男性はほとんどの年代で高くなったのに対し、12~49歳の女性は低くなった。最も差が出た19歳は45・8%から33・8%に低下した。

 調査に協力した順天堂大の内藤久士教授(運動生理学)は、女性の体力低下と運動頻度の低さについて「仕事や育児で運動する時間がなく、したくてもできないのが実情だ。10代は趣味が多様化して運動以外のことに時間を使っているのだろう」と推測している。

 19歳以下の子どもは運動能力が最も高かったとされる85年度ごろから緩やかに下降し、00年代に入って上昇傾向に転じた。例えば11歳の50メートル走は85年度に男子8秒77、女子9秒00で、01年度には9秒03、9秒26に悪化したものの、17年度は8秒79、9秒12まで改善した。体格が良くなったことなどが要因だが、握力やソフトボール(12歳以上はハンドボール)投げは低下傾向にある。【伊澤拓也】

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