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「鉄の暴風」という言葉をご存じだろうか。1945年の沖縄戦で、米軍から地形が変わるほどの激しい艦砲射撃や空襲を受けたことをたとえた言葉だ。撃ち込まれた鉄の破片を片手に、全国各地で講演する元小学校教諭の牛島貞満さん(65)は、この沖縄戦を率いた牛島満司令官の孫だ。今、9条改憲の動きに懸念を示す。【小松やしほ】
「もし戦争が起きたら、軍隊は住民を守ってくれると思いますか」。9月13日、東京都江東区で行われた沖縄戦についての学習会。都内在住の牛島さんが問いかけると、約50人の参加者は固唾(かたず)をのんで次の言葉を待った。「軍隊は住民を守らない。これが私の出した結論です」。元教師らしく、はきはきとした口調。どうしてこの結論に至ったのだろう。その経緯を知りたいと思った。
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