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エンタメノート

NHK登場「昭和元禄落語心中」は大河ドラマだ 与太郎役・竜星さんに期待

昨年開かれた「昭和元禄落語心中寄席」のチラシ

12日から放送

 雲田はるこさん原作で、マンガもアニメも大好評だった「昭和元禄落語心中」。まさに待望のドラマ化だ。12日からNHK総合テレビで金曜午後10時に放送される。

 どんなマンガなのか、あらすじは? といったところは、公式ホームページなどで詳しいので、ここでは割愛するけれど、落語ファン向けではなく、落語を知らない若者世代をも落語の魅力に引き込んでしまうほどの力を持つ、この作品の見どころを3点ほど挙げたい。

 (1)「昭和元禄落語心中」は、落語をテーマにした「大河ドラマ」

 ドラマも原作と同じ、昭和50年代からスタートするが、戦前の八雲(岡田将生さん)と助六(山崎育三郎さん)、若き日の名は菊比古と初太郎だが、この二人の対照的な生き方が一つの軸となってストーリーが展開する。ご存じの方は「円生と志ん生」を思い起こすかもしれない。原作は現代まで続くが、ドラマはどんなエンディングになるのか。

 (2)リアルにこだわった落語

 落語をテーマにしたドラマはこれまでにもあったが、原作者の雲田さんの落語愛が伝わってくるほど、リアルにこだわった落語の描写は、落語家にもファンが多い。一昨年から東京の寄席では「昭和元禄落語心中寄席」と題して、作品に出てくる落語を現役の落語家が演じるという特別企画があり、作品に魅了された若い世代が寄席へ足を運んだ。今回のドラマの落語監修は、「落語心中寄席」にも出演した柳家喬太郎さんが務める。

今年開かれた「昭和元禄落語心中寄席」のチラシ

 (3)力のあるスタッフが、どうやって「ドラマ版」を作り上げるか

 脚本は、「パッチギ!」「フラガール」「マッサン」などを手がけた羽原(はばら)大介さん。そして、タナダユキさんに小林達夫さん、そして清弘誠さんという力のある方が演出を担当し、主題歌は、ゆず「マボロシ」。一番気になるのは、竜星涼さんが演じる与太郎をどう展開させるか。アニメを見た方はそう思われるかもしれないが、与太郎がどう成長していくかも重要なテーマ。竜星さんが更にブレークするドラマになってほしい。

 ちなみに、原作のマンガは完結しており、アニメは現在、アマゾンプライムビデオやGYAOで見られる(GYAOでは「助六再び篇」が無料)。原作を読んで、アニメを見てからドラマを見る、という手もあるが、ここはぐっと我慢して、ドラマを見てから、ドラマが終わる年末年始に原作、アニメを一挙に、という選択肢も。既に見た方は、できるだけ頭の中を空にして、原作、アニメと比べずに、若手俳優の健闘を楽しみたい。【油井雅和】

油井雅和

東京生まれ。早大卒。東京、大阪で、大衆芸能、笑芸、放送などを取材し、芸術選奨選考審査員、文化庁芸術祭審査委員などを務めた。沖縄好きで学生時代から通い、泡盛は糖質ゼロなので大好き。

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