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余録

大相撲の力士が他の格闘技に転じてもあまり成功しないのは…

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 大相撲の力士が他の格闘技に転じてもあまり成功しないのは、打撃技や関節技への防御が下手なためだといわれる。相撲では相手に身体的ダメージを与えるのを目的とする攻撃的な技は用いられないからだ▲この人の場合もっと分かりやすい。プロレスに転向したのに、相手を倒しても寝技に持ち込まない。体が倒れると負けという相撲のせいで「どうしても背中をマットにつけるのに抵抗があった」という。なんとなく人柄がしのばれる▲後に一代年寄となり相撲協会理事長をつとめた横綱・北(きた)の湖(うみ)との対戦成績は23勝21敗。大相撲に「輪湖(りんこ)時代」を画した第54代横綱、輪島大士(わじま・ひろし)こと輪島博(ひろし)さんは、史上唯一の学生出身横綱で、初めて本名をしこ名とした横綱でもあった▲「黄金の左」とは左の下手投げを得意技とする相撲を金色のまわし姿にかけた異名。「輪湖」というのも1976年から翌年の12場所で両横綱は5度ずつ優勝し、優勝がらみの千秋楽結びの一番が7度に及んだと言えば納得されよう▲高級車を乗り回し、銀座で豪遊するなど派手な行動も、北の湖と対照的キャラクターを印象づけて輪湖対決を盛り上げた。しかし引退後に年寄名跡を親類の借金の担保にしたのが発覚して廃業、“防御”の隙(すき)はどうしようもなかった▲廃業後は国技館からプロレス興行も締め出された輪島さんだが、生前の北の湖理事長から場所ごとに番付が送られていた。今ごろ天国ではこの世で十分に果たせなかった輪湖の語らいが交わされているだろう。

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