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インドネシア地震

津波、海底の地滑りが原因か

スラウェシ島パル

 【バンコク西脇真一】インドネシア・スラウェシ島で起きた大地震に伴う津波について、震源に近いパル湾の海底などで起きた地滑りが原因との見方が出ている。通常より早い段階で引き波が観測されたり、津波による浸水が海岸から100~300メートルの範囲に限られたりするなどの傾向が見られたためだ。現地調査した東北大の今村文彦教授(津波工学)は「震源は陸地で本来津波は起こりにくい。地滑りによる津波は全体の約10分の1しかなく、日本も参考にすべきことがある」として、メカニズムを詳しく調べる方針だ。

     インドネシア政府の調査依頼を受け、今村教授や有川太郎・中央大教授らは今月4~6日、パルに滞在した。

     地震は9月28日午後6時(日本時間午後7時)過ぎにパルの北約80キロで発生。今村教授が確認したパル湾中部の港の潮位記録によると、6分後に2メートルの引き波を観測。その約2分後に岸に向かう2メートルの押し波が見られた。

     海底で起きた地滑りによる津波は、大量の堆積(たいせき)物が滑り落ちたはずみで海面が揺れて生じる。震源との距離などから推計される通常の津波の到達時間よりも早く津波が到達していることや波の周期が短いことに、地滑りによる津波の特徴が表れているという。

     また、パルは平たんな土地で、通常なら津波は陸地の奥まで到達するが、今回は海岸から100~300メートルにとどまっていた。津波は通常、内陸部深くに到達するケースが多いが、今回は局所的な被害が目立った。さらに、沿岸にも地滑りの跡があり、これも津波を生じさせた可能性があるという。

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