保守派のブレット・カバノー氏が米議会の承認を受け、トランプ大統領が指名した最高裁の判事は2人になった。この瞬間からトランプ氏は、自らが署名した法案を違法と破棄できる権限を持つ最高裁を意中のものにしたのだ。
最高裁は、米国の思想的対立の主戦場である。共和党は判事指名を手にするために、2016年の選挙でトランプ大統領誕生のため結集した。そして今、カバノー氏に対するレイプ未遂の告発があり、全米が蜂の巣をつついたような騒ぎになっていようと、共和党は議会で数に任せて承認にこぎ着けたのである。
最高裁の保守化に反対する民主党は、11月の中間選挙で上下院ともに勝利し、トランプ氏を弾劾に持ち込み、米連邦捜査局(FBI)がカバノー氏を再調査することで、判事の座からひきずりおろそうと気勢をあげる。民主党が有利とされる中、共和党がまさかの勝利を収めるのか選挙の行方が注目されるが、日本にとっては、いずれの結果でもトランプ氏は今まで以上に危険な存在になる。
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