メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/69 第二話 姑の墓=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

「お恵さん、お花は十のときから毎日お蚕様のお世話をしてきたのよ。この村はお蚕様のおかげでおまんまをいただいてるからね」

 あんたのお実家(さと)だって同じだろ?

「正木屋さんも、最初から大店(おおだな)だったわけじゃない。絹糸を一巻き、また一巻きって売り継いで、身上(しんしょう)を大きくしてきたんでしょ。そのおかげであんたは苦労知らずに育ってきたんでしょ。棚主の家に縁があったんだから、いっぺんぐらいお蚕様に頭を下げてみたってバチは当たらないんじゃない?」

 気が向いたら出てきなさいよ。うちのなかを見せてあげる。お蚕様の棚がずらっと並んでる棚小屋も、与之助…

この記事は有料記事です。

残り679文字(全文956文字)

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら
おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 半グレ、石垣島に進出 繁華街で悪質客引き、店舗を脅迫「つぶすってことだよね」  /沖縄

  2. 停電続く千葉・館山と南房総市に大雨で避難勧告

  3. 韓流パラダイム 文大統領は「盗っ人たけだけしい」と言ったのか プロ通訳と読み解いた

  4. オアシスのとんぼ 対韓輸出規制は、なぜ愚策なのか

  5. 前田「ほなみ」は名作ドラマが由来 補欠からマラソン界のヒロインに

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです