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フタバスズキリュウ発見50年 首長竜の新種、特定後も謎多く

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 福島県の川岸で首長竜「フタバスズキリュウ」の化石が発見されて今年で50年。高校生の「大発見」は大きな話題になり化石ブームを巻き起こした一方、国内では研究の蓄積が少なく、新種と特定されたのは2006年のことだ。今でも詳しい生態など謎が多い。【岩間理紀】

 ●化石発掘、全長9メートル

 1968年10月6日、当時、県立平工業高2年だった鈴木直(ただし)さん(67)は、同県いわき市の大久(おおひさ)川の川べりの崖で、背骨や肋骨(ろっこつ)、ヒレなどの化石が並んで露出しているのを見つけた。「間違いない。ものすごく大きな爬虫(はちゅう)類の骨だ」と直感したという。

 大久川周辺には、約8500万年前の白亜紀後期の地層「双葉層群」が分布している。高校生ながら「化石ハンター」として周辺の発掘に熱心に取り組んでいた鈴木さんは、以前から手紙のやりとりがあった国立科学博物館(東京都台東区)の故小畠郁生博士に連絡。その後、本格的に始まった発掘調査で、全身の約7割の骨が見つかった。全長は最大約9メートル。掘り出された地層と発見者の名前を組み合わせて「フタバスズキリュウ」と…

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