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東京

豊洲市場が開場、マグロ初競り ブランド確立が課題

豊洲市場が開場し、初めて行われる冷凍マグロの競り=東京都江東区で2018年10月11日午前6時2分、竹内紀臣撮影

 「日本の台所」と呼ばれた東京都中央卸売市場築地市場(中央区)が移転し、豊洲市場(江東区)が11日開場した。壁のない開放型だった市場は温度管理を徹底した閉鎖型に生まれ変わり、鮮度や衛生面の向上が期待される一方、築地に代わる「豊洲ブランド」をいかに確立するかが課題となる。

 市場は午前0時に開場した。午前5時半からのマグロの初競りに先立ち、水産卸売業者を代表して「大都魚類」の網野裕美社長が「築地を上回る豊洲のブランドを構築し、次の100年につながる市場とすべく一丸となってまい進しましょう」とあいさつ。小池百合子都知事も「豊洲新市場を東京、日本の中核的な市場として育てていく」と話し、一本締めをして競りに臨んだ。青森県三厩(みんまや)産の生マグロ(214キロ)が最高値の428万円(1キロ当たり2万円)で競り落とされたが、築地の最終日の最高値は下回った。

 周辺の道路は、荷物を持ち込むトラックや、買い出しを終えた人の車で一時渋滞。運搬車「ターレ」のぼやや、場内で荷物の搬送が滞るなどの混乱もあった。

 豊洲市場は、約5691億円をかけ、築地の南東約2・3キロにある東京ガスの工場跡地に整備された。敷地面積は築地の1・7倍の40・7ヘクタール。建物は空調を完備した多層型の倉庫のような「閉鎖型」で、産地から届く鮮魚や青果を外気に触れさせずに出荷できる「コールドチェーン」に対応している。大手スーパーや飲食チェーンの求めに応じ、すぐに店頭販売できるよう商品の包装や下処理をする「加工パッケージ棟」も造った。

 都は築地の老朽化などから17年前の2001年に豊洲への移転を正式決定。土壌から環境基準を大幅に上回る有害物質ベンゼンが検出されたため、汚染対策をして16年11月に開場する予定だった。しかし、小池知事が同年8月に「安全性に疑問がある」と延期を表明。土壌汚染対策の「盛り土」がなかったことも発覚し、追加工事をして2年遅れた。都は今後も有害物質のモニタリングを続ける。

 築地は競りを間近で見学できて外国人観光客らの人気を集めたが、豊洲では衛生面に配慮し、「見学デッキ」からガラス越しに眺めることになる。場内の一般見学は13日から、競りをデッキから見られるのは来年1月15日からになる。

 市場に併設され、開場前にオープンする予定だった観光拠点「千客万来施設」は、小池知事が昨年6月に築地跡地を「食のテーマパーク」にする構想を掲げたため、運営会社が「採算が取れなくなる」と反発。23年春に開業がずれこむ見通しだ。【森健太郎、竹内良和】

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