船舶観光上陸許可制度

24人失踪 悪用歯止めかからず 

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国際クルーズ船が停泊する長崎市松が枝町の長崎港松が枝国際ターミナル=長崎市常盤町の長崎水辺の森公園で、今野悠貴撮影
国際クルーズ船が停泊する長崎市松が枝町の長崎港松が枝国際ターミナル=長崎市常盤町の長崎水辺の森公園で、今野悠貴撮影

 クルーズ船から船舶観光上陸許可制度を使って入国した外国人が失踪するケースが相次いでいる問題で、今年に入って長崎県内の港から上陸・失踪したのは24人で過去最多を更新したことが長崎県警への取材で分かった。法務省も対策を講じているものの、簡易な審査で入国できる制度の悪用に歯止めがかからない状況だ。【今野悠貴】

 船舶観光上陸許可制度は2015年1月、訪日外国人増加を目的に導入された。法相が指定した船舶で来日し許可を受けた乗客は、一つの寄港地につき7日以内に帰船することを条件に、ビザや顔写真撮影なしで入国できる。法務省入国在留課によると、制度の開始から今年6月までに660万人以上がこの制度を使って入国し、計171人が失踪した。

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