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神戸市立の小中学校

仮設校舎の冷房増強を 児童ら汗だく

神戸市立高羽小の仮設校舎にもともと設置されていた冷房。できるだけ冷気が広がるように扇風機を置いていた=神戸市で2018年8月24日、井上元宏撮影
神戸市立高羽小の仮設校舎。西日が強く当たる2階の教室にはすだれがかけてあった=神戸市で2018年8月24日、井上元宏撮影

 今夏の記録的猛暑を受け校舎への冷房設置が全国的な課題となる中、神戸市立の小中学校では仮設校舎の冷房増強を求める声が強まっている。同市は2015年度までに市立の小中学校全246校(分校を含む)に冷房を設置した“優等生”。だが、プレハブの建物は暑くなりやすいのに、仮設校舎がある学校の6割に当たる14校で冷房の馬力が本校舎と同じ。今夏は灘区の小学校が悲鳴を上げ、市教委が急きょ冷房を増設した。来夏に向けて、学び舎(や)の“宿題”は残されている。【井上元宏】

     神戸市立高羽小(灘区、稲垣健校長)では7月、2階建ての仮設校舎のうち、西日が当たる2階西側の2教室にエアコンを1台ずつ追加した。校舎はプレハブで屋根はトタン。3年生が学ぶが、毎年夏は先生も児童も汗だくで、学年主任は「児童の集中力が落ち、なんとかしてあげたかった」と打ち明ける。

     文部科学省は教室の気温は17~28度が望ましいという基準を定めているが、今夏は西側の教室で30度を超えることもあった。学校はエアコンが追加設置された2教室の廊下側の窓とドアを全開にして、廊下には扇風機を置いた。このような対策で、向かいの教室、さらには1階の教室にまで冷気を流そうとした。市教委は他の4教室にもエアコンを追加設置する方向で検討中だ。

     今夏の全国的な猛暑を受け、政府は公立学校へのエアコン導入の補助を拡充する方針だ。全国では公立の小中学校の普及率は4割(17年4月現在)にとどまる。

     神戸市は児童や生徒に授業に集中してもらおうと、13年度から冷房の設置を進めた。プレハブの対策が進まなかったのは、当初は仮設も本校舎並みに断熱性があると認識していたためだという。教室用の仮設校舎は、市立小中学校の1割近い22校にあり、マンションや宅地開発が続き、児童数が増加する灘、垂水、中央区などに集中する。

     プレハブの断熱性が向上しているとはいえ、やはり暑い。市教委は17年度以降に建設した仮設校舎(5小中学校)には本校舎の1・6倍(8馬力)の容量を持つエアコンを設置している。

     だが、16年度以前に建てた仮設校舎がある18小中学校のうち、改修で増強されたのは高羽小など4校にとどまる。増強を求める声も寄せられており、市教委は「冷房が効きにくいという声に対しては、実態を調査した上で増強を検討したい」と話す。

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