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松栄館

老舗旅館がレストランに 海軍カレーも再現

提供される明治の洋食「海軍カレイライス」=京都府舞鶴市浜の「松栄館」で、鈴木健太郎撮影
能舞台のある大広間を活用したレストラン1階=京都府舞鶴市浜の「松栄館」で、鈴木健太郎撮影

 旧海軍・舞鶴鎮守府の士官らも愛用した京都府舞鶴市浜の旅館「松栄館」の建物が11日、明治時代の海軍流洋食を楽しむレストランとしてオープンした。1908(明治41)年に編さんされた旧海軍の料理教本「海軍割烹(かっぽう)術参考書」から「海軍カレイ(カレー)ライス」などを再現し提供。舞鶴の近代史の“証人”である建物で海軍の味を堪能できるスポットに生まれ変わった。【鈴木健太郎】

     松栄館は、日露戦争開戦の04(明治37)年に旅館として開業した。連合艦隊参謀・秋山真之(1868~1918)も宴会で遊んだというエピソードがある。現在も残る別館は、1階に能舞台を備えた72畳の大広間を持つ重厚な建築。重厚な木造建築は戦後、映画のロケにも使われた。

     隣接のホテル「アマービレ」の別館として宴会などに使われたが老朽化は進んだ。16年秋、「ニューオーサカホテルエンタープライズ」(大阪市中央区)が松栄館をアマービレごと買収。地元住民に愛される歴史的建造物であることから、同社は歴史と食文化を生かした観光・にぎわいの拠点に改修することにした。

     山口市・湯田温泉の旅館の元おかみでコンサルタントの西岡稀海香さん(51)をプロデューサーに招いた「ほんまもんプロジェクト」で「明治の近代化のストーリーを体感するレストラン」化を進めた。全国で唯一、舞鶴市の海上自衛隊第4術科学校に原本が残る同参考書から、カレーの他、肉じゃがの元になった「ビーフシチュー」や「ロールキャベジ(ロールキャベツ)」などをメニューにし、味付け、素材も明治に近付けたという。

     内装や庭の景観は極力元の姿を維持、再現。能舞台のある大広間は一般客、イベント用、2階の個室は貸し切り用で、和洋折衷の室内を、アンティークの調度品で飾っている。アマービレの一守敬介社長(68)は「舞鶴の海軍に愛された旅館で、明治の洋食文化の“ほんまもん”を味わっていただきたい」と語った。

     問い合わせは松栄館(0773・65・5007)。

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