メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

  • 政治プレミア
  • 経済プレミア
  • 医療プレミア
  • トクトクプレミア
余録

今ごろの季節になると…

[PR]

 今ごろの季節になるとセイタカアワダチソウの黄色い花が休耕田を一面に埋めていた景色を思い出す。この外来種は根から出す化学物質でススキなど在来種の発育を妨害するため、その侵略性がとりざたされた▲それが今や昔のような勢いを失い、ススキも駆逐されなかった。というのも、土中に残留するその化学物質にはセイタカアワダチソウ自体の発育も妨害する作用があったからだ。大繁殖は新たな土地への進出に伴う一時的現象だった▲このように植物の放出する化学物質が他の植物や動物に与える効果をアレロパシー(他感作用)という。たとえばミントと一緒に育てた植物には害虫が寄りつかぬ現象もアレロパシーだろうが、その驚きのメカニズムの解明である▲東京理科大の研究チームによると、ミントの香り成分が近くの植物に働きかけ、害虫に消化不良を起こすたんぱく質を多く作らせるのだという。ダイズなどで、このたんぱく質を作るRNA(リボ核酸)の大幅な増加を確認したのだ▲消化不良を起こすたんぱく質の増産は、近くで食害を受けた植物の発する香りによっても起こる自己防衛反応という。今回の研究ではミントの近くで育てたダイズの食害が半減したが、なぜミントの香りが……は依然謎のようである▲冥王(めいおう)ハデスに愛された妖精ミンタが王の妻ペルセポネに踏みつけられて雑草になったのがミントの由来という。その哀れを思い起こさせる芳香だが、いや実は弱きを助けるすごいパワーを秘めていたのだ。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 水卜麻美アナウンサー 24時間テレビ「24時間駅伝」4人目のランナーに

    2. 杉田水脈議員の「住所さらし」ツイートは間違いだった 「扇動」責任の行方は

    3. ペットフードからサルモネラ菌 犬14匹死ぬ、汚染原因は不明

    4. キャバクラ暴行死 未婚10代母、遠い自立 娘残し無念

    5. やじ相手に3歳長男を投げつけ容疑 阪神ファン書類送検

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです