連載

経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

連載一覧

経済観測

「生涯現役」には多彩なメニューを=中央大教授・宮本太郎

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 生命保険の広告などでさかんに「人生100年時代」が来たといわれるが、わくわくする人は少なかろう。老後の生活設計には誰しも頭を抱えるからだ。

 政府は、高齢者が働き続けるよう制度改正への議論を開始した。具体的には、現在の高年齢者雇用安定法が65歳までの雇用継続を企業に義務づけているのに対して、70歳まで雇用継続の引き上げを図る。年金を70歳から受給すれば65歳からの給付に比べて42%増額されるが、こうした選択をしている人は1%程度だという。70歳支給開始への道筋を作るというのが政府の狙いだろう。

 だが、同じ会社で大きく減額された給与で70歳まで働き続けることは、ほんとうに皆が望むことであろうか。70歳で退社して地域に戻り、新しいつながりを作れるであろうか。「人生100年時代」の可能性を生かすには、もっと多彩なメニューが提示されるべきではないか。

この記事は有料記事です。

残り316文字(全文692文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集