生命保険の広告などでさかんに「人生100年時代」が来たといわれるが、わくわくする人は少なかろう。老後の生活設計には誰しも頭を抱えるからだ。
政府は、高齢者が働き続けるよう制度改正への議論を開始した。具体的には、現在の高年齢者雇用安定法が65歳までの雇用継続を企業に義務づけているのに対して、70歳まで雇用継続の引き上げを図る。年金を70歳から受給すれば65歳からの給付に比べて42%増額されるが、こうした選択をしている人は1%程度だという。70歳支給開始への道筋を作るというのが政府の狙いだろう。
だが、同じ会社で大きく減額された給与で70歳まで働き続けることは、ほんとうに皆が望むことであろうか。70歳で退社して地域に戻り、新しいつながりを作れるであろうか。「人生100年時代」の可能性を生かすには、もっと多彩なメニューが提示されるべきではないか。
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