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中国9月統計

対米黒字は過去最大 自動車販売は低迷

 【北京・赤間清広】中国経済にトランプ米政権との貿易戦争の影響が広がっている。米国の対中制裁強化を前にした駆け込み需要などで中国の9月の対米貿易黒字は過去最大となった。一方で、既に制裁・報復合戦の対象となっている自動車では、中国国内の新車販売の低迷が続き、経済の先行きに影を落としている。

     中国税関総署が12日に発表した9月の貿易統計によると、対米輸出は前年同月比14%増となった。一方、米国からの輸入は1%減となり、輸出から輸入を差し引いた対米貿易黒字は21%増の341億ドル(約3.8兆円)に膨らんだ。単月としては過去最大の黒字幅だ。

     米政府は9月24日、年間輸入総額2000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税を課す対中制裁第3弾を発動。制裁対象には日用品など生活に身近な製品が多数含まれており、米企業が制裁発動前に中国から製品の仕入れを急いだことが9月の対米輸出を拡大させたとみられる。トランプ氏は中国が抱える巨額の対米黒字を問題視しており、対中批判をさらに強める可能性がある。

     一方、貿易戦争に巻き込まれた自動車販売は低迷ぶりが鮮明だ。中国自動車工業協会は12日、9月の新車販売台数が前年同月比11%減の239万4000台にとどまったと発表した。前年実績割れは3カ月連続だ。

     中国政府は7月から、トランプ政権による対中制裁への報復措置として、米国からの輸入車に25%の追加関税を課している。米メーカーは中国での現地生産を強化しており、追加関税の影響は限定的との見方もあったが、消費者の買い控えが広がり深刻な販売不振に陥っている。顧客離れは地場メーカーにも波及しており「貿易戦争に伴う中国経済の先行き不安が消費者心理を悪化させ、自動車市場全体を冷え込ませている」と嘆く声も出ている。

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