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車いすテニス

東京パラ内定 国枝5大会連続、上地3大会

男子シングルスでショットを放つ国枝慎吾=インドネシア・ジャカルタで2018年10月12日、久保玲撮影
女子シングルスで優勝し、喜ぶ上地結衣=インドネシア・ジャカルタで2018年10月12日、久保玲撮影

 【ジャカルタ谷口拓未】ジャカルタ・アジアパラ大会第7日は12日、車いすテニスの男女シングルス決勝が行われ、男子で世界ランキング1位の国枝慎吾(34)=ユニクロ=と、女子で同2位の上地結衣(24)=エイベックス=が優勝し、ともに2020年東京パラリンピックの出場権を獲得した。五輪を含む20年東京大会で個人種目の日本代表に内定したのは初めて。国枝は5大会連続、上地は3大会連続のパラリンピック出場となる。

    2大会ぶり王座目指す

    2年前、一度は引退を考えた国枝は「東京(パラリンピック)だからこそ、出場する」としみじみ語った。4大大会のシングルス優勝回数は、実に22回。数々の栄光を手にした第一人者の心を突き動かすのは、自国開催のパラリンピックへの強いこだわりだった。

     「けがからの復帰は厳しかった。もう終わりかなと思った時もあった」。シングルス3連覇の懸かった2016年リオデジャネイロ・パラリンピック。利き腕の右肘を手術した影響もあり、メダルを逃した。昨年4月に競技へ復帰したが、4大大会は無冠だった。

     それでも「東京」に照準を定めた国枝は、「変化」を恐れずに歩みを止めなかった。今年1月の全豪オープンで、15年の全米オープン以来となる4大大会制覇を果たしても満足はしない。17年間指導を受けたコーチを代え、プロ選手の経験を持つ岩見亮(たすく)コーチに師事。ネットプレーに磨きをかけるなど向上心は尽きなかった。その後も全仏オープンを制し、全米オープンは準優勝と、復活を印象づけた。国枝は「2年間でランキング1位に戻り、東京の出場権も得られるなんて順調。ここまでこられると思っていなかった」と笑った。

     東京開催のパラリンピックで2大会ぶりの王座奪還へ。「興奮するし、何としても(金メダルを)取りたくなる」。34歳の復活劇は2年後、クライマックスを迎える。【谷口拓未】

    特別なタイトル取りたい

     男子の試合前に行われた決勝で、文字通り一番乗りで「東京」への切符をつかんだ。「最初という実感はないけど、うれしい」。上地はあどけなさの残る笑顔を見せ、喜んだ。

     兵庫県明石市出身。先天性の潜在性二分脊椎(せきつい)症で車いすを使用し、姉の影響で11歳から競技を始めた。健常者のテニス経験はなく、子どもの頃はテニスの4大大会よりもパラリンピックの車いすテニスに憧れていたという。

     今年の全仏オープンで2連覇するなど既に4大大会は全て優勝。「生涯グランドスラム」を達成し、残るビッグタイトルはパラリンピックのみだ。

     銅メダルを獲得した2016年リオデジャネイロ・パラリンピック後、さらにレベルアップを図るため、車いすを新調した。座面を上げ、より高い打点からのショットやサーブを磨く。アジアをステップに、「特別なタイトルなので取りたい」と強く意識する東京での頂点を見据えている。【谷口拓未】

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