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本村凌二・評 『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 上・下』=ユヴァル・ノア・ハラリ著

 ◆ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之・訳

 (河出書房新社 各2052円)

 預言者らしき人が登場するのは、平穏な時代ではないだろう。なにも内乱や戦争ばかりではなく心の穏やかさが感じられないのだ。それも千差万別だろうが、そう感じる人々がかなり多いにちがいない。

 著者Y・N・ハラリはヨーロッパ中世史・軍事史を専攻し、イスラエルのヘブライ大学で教鞭(きょうべん)をとる少壮の歴史家である。なによりも前作『サピエンス全史』で一世を風靡(ふうび)したので記憶に新しい。

 これまで人類は飢饉(ききん)、疫病、戦争に悩まされてきた。だが、20世紀末には、飢饉よりも肥満で死ぬ人が多く、疫病よりも老化で、戦争よりも自殺で亡くなっているという。これらの三大苦を少なくとも先進諸国はほぼ克服したと言っていい。

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