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日中平和友好条約の発効から40年。大国となった中国と、その力を活用しようとする日本はどのような協力関係を描こうとしているのか。現場を訪ねた。

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日中平和友好条約40年/上(その2止) 中国一転、日本と連携 逆風の「一帯一路」挽回狙い

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中央アジア、欧州方面に向かう「長安号」に積み込まれる自動車=9月27日、浦松丈二撮影
中央アジア、欧州方面に向かう「長安号」に積み込まれる自動車=9月27日、浦松丈二撮影

 

 「日本が中国と協力して、高速鉄道網を開発する初のケースだ」

 今年5月、日本の国際協力銀行(JBIC)の前田匡史(ただし)副総裁(当時)と会談したタイのソムキット副首相は、タイ国内の3空港をつなぐ高速鉄道網計画に日中が共同参画することに強い期待感を示した。

 JBIC側は「表敬訪問が目的で、タイの高速鉄道計画について具体的な話はしていない」としているものの、反目する場面が目立つ日中両政府が一転して協力姿勢を示したことに東南アジア諸国は強い関心を寄せている。

 実際、中国の李克強首相はこの直後に訪日し、安倍晋三首相と会談。官民合同で第三国での民間経済協力を話し合う新たな委員会を設置することで合意した。今月23日の日中平和友好条約発効40周年と安倍首相の訪中(25~27日)に合わせ、日中の政財界による関連フォーラムを北京で開催する方針。タイの高速鉄道網計画は日中の協力案件の候補に挙がっている。

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