メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/73 第二話 姑の墓=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 相手は四十路(よそじ)で、子供も三人いた。上の子はお恵さんより年上だった。つまり後添いの話だったのだ。

「十六の娘をいきなり四十男の後妻にくれてやろうという父親は、世間じゃそうそう見かけませんが」と、富次郎は言った。

 麒麟(きりん)や雷獣よりも珍しいぞ。

「正木屋さんは儲(もう)かっていたんだから、借金のかたなんぞではないんでしょう? よっぽど義理のある人だったんですか」

 お花は首を振る。「とんでもない。同じ絹物商ですが、正木屋さんほどの構えのお店じゃなく、ただ先方がお…

この記事は有料記事です。

残り665文字(全文901文字)

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら
おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ラグビーW杯、食品持ち込みOKに 飲料はこれまで通り禁止

  2. 台風17号 暴風でトタン屋根吹っ飛び民家に直撃 福岡・宗像

  3. 風知草 放射能、海に捨てるなら=山田孝男

  4. 嵐・松本さん、KAT-TUN亀梨さん炊き出しで被災地激励 千葉・館山

  5. 「助けて」茨城・境町で夫婦死亡 県警は殺人事件で捜査

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです